ショパン国際ピアノ・コンクール【2021】5基のピアノ

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ショパン国際ピアノ・コンクール【2021】,1年遅れていよいよ始まりました。私は印象派でもなければロマン派でもなく亜麻さ滴るショパンは弾かず聴かずで,今まで1曲しか弾いたことがありません。

今年のショパンコンクールでは5基のピアノが選択できるようです。勝手格付してみます。(5基を相対的にみた場合の私見

No.1.Steinway D274(1):木材の味がしてパワー十分,高音の輝きと低音のトルクが秀逸。

No.2.Steinway D274(2):ハンマーに針刺し多め,なのにバランス抜群。

No.3.YAMAHA CFX:やっと,ようやく,木材の味が出てきた!

No.4.FAZIOLI F278:八方美人なので個性がないけど高音にパワーと輝きが増せばCFXを抜く。

No.5.Sigeru Kawai SK-EX:馬力もトルクも不足,調整面で本来の味をデッドにしてしまった調律師さん。

どれも素晴らしいのです。5年前のCFXは木材の味がせず所謂ヤマハで,むしろSK-EXが素晴らしかったのに,今年は逆転してます。5年前のFAZIOLI F278はマット系に振りすぎていたので今回は起たせてきました。ただ,がっちり締め付けのFAZIOLIと薄くて楽器自ら遊ばせるSteinwayでは根本が違う。FAZIOLIはSteinwayを目指さないで欲しい。中音部の素晴らしさ,今回はFZAIOLIが最高。

もっと方向性がバラバラのピアノであって欲しい。D274が善く聴こえるのは耳に慣れているから。

ベーゼンドルファーYAMAHA資本になったので同じ資本から2ブランドは出せないのでしょうけど,ベーゼンドルファーのインペリアルが出たら抜群の価値に対する共有が拡がるでしょう。でもインペリアルは290cmだしそもそも別格。

(写真はショパンコンクールとは無関係の,私のベーゼンドルファー225です)